5時間にわたり「南部神楽」演舞 だいこくまつり、4日まで 日光

日光二荒山神社で奉納された南部神楽

 【日光】日光二荒山神社で3日、同神社の祭神で「だいこく様」として親しまれる大己貴命(おおなむちのみこと)にちなんだ縁日「日光だいこくまつり」が始まり、東北二大神楽の一つとされる「南部神楽」が奉納された。

 南部神楽は日本で唯一せりふがある貴重な神楽だといい、岩手、宮城両県の六つの保存会が「南部神楽伝承推進協議会」をつくり伝統を守っている。

 この日は保存会2団体の計24人が、約5時間にわたり源平合戦など9演目を舞った。修学旅行生や外国人観光客を含め、たくさんの人が足を止めて写真を撮影するなどして楽しんだ。

 同協議会の三浦一(みうらはしめ)会長(69)は「新型コロナウイルス禍が収まって今年は大勢の人に見てもらえてうれしい。伝統を絶やさないためにも、このような機会を大切に、今後も頑張りたい」と話した。

 同祭りは4日まで。同日は日光東照宮の神楽殿で、午前9時から正午まで同神楽が披露される予定。

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