米寿記念し竹籠展 茶道家制作の31点、掬翠園で4日まで 鹿沼

掬翠園で開かれている作品展

 【鹿沼】銀座1丁目の屋台のまち中央公園内の庭園「掬翠園(きくすいえん)」で、同所、裏千家茶道教授鷹羽(たかのは)宗智(そうち)=本名・克子(かつこ)=さん(87)が制作した竹籠の作品展「茶席の籠」が開かれている。4日まで。

 鷹羽さんは教員を定年退職後、竹道具制作の権威池田瓢阿(いけだひょうあ)さんに師事。市内で茶道教室を開く傍ら、趣味で竹籠制作を続けてきた。8日に米寿を迎えるのを記念し、茶道教室の生徒が作品展を企画した。

 今回は二十余年のうちに作った作品31点を展示。中でも、池田さんの厳しい指導の下、緻密に編み上げた「瓢(ひさご)籠」と、千利休(せんのりきゅう)の愛用品に倣った「利休籠」は自信作という。東町1丁目、会社役員石綱久人(いしづなひさと)さん(80)は「何歳からでも地道に続ければ、こんなに素晴らしい作品を作れるようになるんですね」と感動していた。鷹羽さんは「小物に興味があれば気構えずに来てほしい」と来場を呼びかけている。

 午前9時半~午後3時。入場無料。(問)鷹羽さん0289.62.3207。

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