ナショナルズ・ストラスバーグ 「重度の神経損傷」でさらに後退

ナショナルズのエースとして完全復活を期待されるスティーブン・ストラスバーグだが、日を追うごとにマウンド復帰への疑問が大きくなっている。地元紙「ワシントン・ポスト」のジェシー・ドーアティ記者によると、ストラスバーグは「重度の神経損傷」に悩まされており、1ヶ月以上リハビリを行えない状況が続いているという。胸郭出口症候群で開幕から60日間の故障者リストに登録されているストラスバーグだが、戦列復帰の見込みが立たないどころか、マウンド復帰へのプロセスは後退しているようだ。

現在34歳のストラスバーグがフル稼働したのは2019年が最後。この年は自己最多の18勝を挙げただけでなく、ポストシーズンでも5勝0敗、防御率1.98という素晴らしい活躍を見せ、球団史上初のワールドシリーズ制覇に大きく貢献してワールドシリーズMVPに選ばれた。同年オフに7年2億4500万ドルの大型契約を結び、ナショナルズに残留したが、それ以降の3シーズンでわずか31回1/3しか投げられず、1勝4敗、防御率6.89と低迷。ストラスバーグの7年契約を「史上最悪の契約」と呼ぶ声も出始めている。

ナショナルズのデーブ・マルティネス監督は「彼が投げたがっているのは知っている。復帰して投げようとしているんだ。ファンももう1度、彼のピッチングを見たいだろう。でも、健康上の問題がある。彼は神経の問題に悩まされているんだ」とコメント。ドーアティ記者によると、ストラスバーグは4月にリハビリを開始しようと試みたものの、痛みや不快感が発生し、リハビリを中断せざるを得なかったという。神経の問題が続くなか、リハビリを再開するには至っていないようだ。

開幕からストラスバーグを欠くナショナルズは今季、パトリック・コービン、ジョザイア・グレイ、マッケンジー・ゴア、トレバー・ウィリアムス、チャド・クールの5人でローテーションを形成。クールが故障離脱したあと、ジェイク・アービンがローテに加わり、クールは復帰後、ブルペンに回っている。果たして、今季中にストラスバーグが再びマウンドに立つ姿を見ることはできるのだろうか。

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