2023年の夏も暑い? 天候に影響ある2つの現象が発生しそう…ウェザーニューズの6~8月気象予想

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 民間気象会社ウェザーニューズが5月30日に発表した6~8月の気象予想によると、今夏の気温は平年並み~高い予想で、全国の広い範囲で暑い夏になる見通しだ。特に8月は全国的に平年より高く、暑さのピークは8月前半になる見込みという。同社の予想を基に、北陸をはじめ各地方の気象予想をまとめた。

 同社によると、国内の夏の天候に影響を与える熱帯域の現象には「エルニーニョ現象」と「正のインド洋ダイポールモード現象」が挙げられるという。エルニーニョ現象が発生すると、日本付近の夏の気温が平年より低くなる傾向があり、西部で平年より高くなる正のインド洋ダイポールモード現象発生時には平年より高くなる傾向がある。

 今夏は両現象が発生すると予想され、「正のー」の影響をより強く受けやすい見込みとしている。6~8月の夏の気温は北日本が平年より高い見込みで、東日本と西日本、沖縄・奄美は平年並み~高い予想となっている。

東日本(関東甲信/北陸/東海)

■6月:関東甲信は平年より早く、北陸は平年より遅い梅雨入り予想 下旬は大雨のおそれも

 北陸は前半ほど天気が周期変化し、特に月初は雷雨に注意が必要。関東甲信は上旬、北陸は中旬以降、曇りや雨の日が多くなり、関東甲信は平年より早く、北陸は平年より遅い雨の季節になる見込み。下旬には強雨や大雨のおそれがあるため注意が必要。気温は、北陸で平年並、東海で平年よりやや高く、関東は平年より高くなる予想。蒸し暑い日が多くなるため、熱中症対策や衛生管理を万全に。

■7月:梅雨末期の大雨のおそれ その後は暑い夏の到来

 7月中旬にかけて梅雨前線が停滞して曇りや雨の日が多く、強雨や大雨のおそれがある。梅雨末期の大雨に注意が必要。中旬から下旬には梅雨が明け、晴れる日が多くなって平年並の時期に夏が到来しそう。内陸山沿いでは雨雲が急に発生することがあるため、天気急変に注意。気温は、東海や北陸は平年よりやや高く、関東は平年より高い予想。暑い夏になるため、暑さや湿気の対策を万全に。

■8月: 厳しい暑さと天気急変に要注意

 夏の高気圧に覆われて、晴れる日が多くなりそう。ただ、湿った空気や気温上昇、上空寒気の影響でにわか雨や雷雨の可能性も。特に山や川でのレジャーは天気の急変に注意が必要。気温は各地で平年より高い見込み。厳しい暑さで、猛暑日になることもあるため熱中症対策が必須。夜も熱帯夜で寝苦しくなることがあり、規則正しい生活と栄養ある食事で夏バテの対策を。

西日本(近畿/中国/四国/九州)

■6月:曇や雨の日が多く 下旬は大雨に警戒

 曇りや雨の日が多く、下旬は大雨となるおそれがある。1年の中で最も大雨による災害が発生しやすい時期に入るため、こまめな最新情報の確認とともに早めの対策が必要。気温は、四国は平年並、近畿や中国、九州は平年よりやや高い予想。蒸し暑い日が多くなるため、熱中症対策や衛生管理を万全に。

■7月:梅雨末期の大雨のおそれ その後は暑い夏の到来 7月中旬にかけては梅雨前線が停滞して曇りや雨の日が多く、上旬は大雨のおそれがある。梅雨末期の大雨に注意が必要。中旬後半には九州南部から段々と梅雨が明け、晴れる日が多くなって夏が到来しそう。気温は、中国では平年よりやや高く、近畿や四国、九州では平年より高い予想。暑さや湿気の対策を万全に。暑さが厳しい時は無理せず冷房を使用し、こまめな水分や塩分補給を。

■8月:厳しい暑さと天気急変に要注意

 夏の高気圧に覆われて、晴れる日が多くなりそう。ただ、湿った空気や昇温、上空寒気の影響でにわか雨や雷雨の可能性もある。特に山や川でのレジャーは天気の急変に注意が必要。気温は各地で平年より高い見込み。厳しい暑さで、猛暑日となることもありそう。万全な熱中症対策が必須。夜も熱帯夜で寝苦しくなることがあり、規則正しい生活と栄養ある食事で夏バテ対策を。

北日本(北海道/東北)

■6月:東北は平年より遅い梅雨入り予想 月末は大雨のおそれも

 北海道の天気は周期変化。6月初めは曇りや雨の日が多いものの、後半は晴れる日が多くなりそう。東北は、前半は周期変化する傾向で、雷雨に注意が必要。後半は曇りや雨の日が多くなり、南部から平年より遅い雨の季節になる見込み。月末には大雨のおそれもあり、レイングッズの新調など雨対策は6月前半のうちに行うと良さそう。気温は各地、平年よりも高い予想。東北では蒸し暑く感じる日も増えていきそう。ただ、太平洋側の地域では海からの冷たい風の影響で、急に寒くなることがあるので、日々の気温変化に注意が必要。

■7月:下旬にはいよいよ夏が到来

 北海道では短い周期で天気が変化する。7月中旬以降は曇りや雨の日が続くこともある見込み。東北は、中旬にかけて梅雨前線の影響で曇りや雨の日が多く、強雨や大雨のおそれも。ただ、下旬には南部から梅雨が明け、平年並の時期に夏が到来しそう。気温は引き続き平年より高い予想です。暑さはもちろん、湿気対策が欠かせない。暑い夏に備え、こまめに水分と塩分補給を。梅雨入りは平年より遅く、梅雨明けは平年並の予想。6月末から7月中旬にかけて大雨に警戒が必要。

■8月: 厳しい暑さと天気急変に要注意

 北海道は、8月前半は天気が周期変化し、後半は晴れる日が多くなる予想。東北は晴れる日が多く、後半は湿った空気や昇温、上空寒気の影響でにわか雨や雷雨の可能性がある。特に山や川でのレジャーは天気の急変に注意が必要。気温は各地で平年より高く、厳しい暑さになりそう。猛暑日となる可能性もあり、熱中症対策が欠かせない。夜も寝苦しいことがあるため、規則正しい生活と栄養ある食事で夏バテにも気をつけて。

沖縄・奄美

■6月:梅雨が明け、一足先に夏本番に

 6月中旬にかけて曇りや雨の日が多く、大雨になるおそれもある。ただ、下旬には梅雨が明け、晴れる日が多くなる予想。平年並の時期に夏が到来しそう。気温は平年並で、厳しい蒸し暑さになり、夜も気温が下がりにくくなりそう。昼間だけでなく、夜も熱中症対策を万全に。

■7月:夏空 段々と台風シーズンに

 夏の高気圧に覆われて晴れる日が多い予想。にわか雨や雷雨には注意が必要だが、降っても短時間なので雨宿りでしのげそう。7月後半は台風の影響で荒れた天気となるおそれがある。こまめに最新の情報を確認し、早めに備えておくと安心。気温は平年より高く、厳しい暑さの夏になりそう。冷房の使用や意識的な水分、塩分補給など、対策を万全に。

■8月:厳しい暑さと台風による荒天に注意

 8月前半は晴れたり曇ったり、にわか雨や雷雨があったりと天気が変わりやすい予想。後半は台風が接近するおそれも。海でのレジャーは特に注意が必要。気温は平年より高い予想で、厳しい暑さが続くため、熱中症対策が必須。夜も熱帯夜となることが多いため、規則正しい生活と栄養ある食事で夏バテ対策を。

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