トッペ行燈にぎやかに 庄川観光祭最終日

自作のトッペ行燈を持って練り歩く子ども=砺波市庄川町青島

  ●街流しやヨサコイ

 砺波市庄川町地域で開かれている第71回庄川観光祭は最終日の4日、庄川音頭街流しやヨサコイ演舞が4年ぶりに繰り広げられた。夜には同町種田地区の園児、児童53人が自作の豆腐形の「トッペ行燈(あんどん)」を持って会場を練り歩き、大行燈と合流した。会場は子供と大人の「ヨイヤサー」の掛け声と観客の熱気に包まれた。

 庄川もりあげ隊は齋藤幸恵さん(60)=庄川町金屋=が中心のボランティア団体で、ヨサコイには11人が参加し、県内の14団体と一緒に勇壮な演舞を披露した。ヨサコイの1部と2部のステージの合間に仲間と一緒に庄川音頭も踊った。

 齋藤さんは「ヨサコイを踊れてうれしい。今後、子供に庄川音頭を伝える方法を考えていきたい」と話した。

 種田地区は10年前から、子供たちが豊作を祈るトッペ行燈を制作して参加する。トッペ行燈はB4サイズで、ゲームのキャラクター「スティンガーフリン」を描き、初めて参加した庄川小1年の吉原正曜(まさあき)君は「みんなで歩いてにぎやかで楽しい」と喜んだ。プログラミングゲームを描いた同6年の加藤條一郎君も「トッペ行燈の伝統が続いてほしい」と話した。

  ●コンクール最優秀は下村

 祭りは大行燈がぶつけ合う「合わせ」があり、最後に手締め式が行われた。

 ◇夜高行燈(あんどん)コンクール(富山新聞社後援)▽最優秀賞 下村▽優秀賞 中之島、東部松栄会▽特別賞むかわ賞 南部野

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