外来クリハラリス 真岡で県内初確認 県が実態調査へ

県内で生息が初確認されたクリハラリス=昨年3月、真岡市内(県提供)

 農作物や生態系に被害を及ぼす恐れがある特定外来生物のクリハラリス(タイワンリス)が昨年1月、県内で初めて真岡市内で確認されていたことが4日までに、県への取材で分かった。県が「侵入等警戒外来種」に指定している生物の一種で、専門家によると現在は生息数が少ない初期段階とみられる。県は本年度、本格的な実態調査や根絶に乗り出す。

 クリハラリスは中国南部や台湾、インド北東部原産で、体長は尾を含めて約40センチ。尾が長く、やや黒っぽいのが特徴で、日本では天敵となる捕食動物が少ないとされる。国内ではペットや動物園で飼育された個体が逃げ出し、1930年以降に生息範囲を拡大。現在は14都府県に上る。

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