●富山の夕食会に箸
ひみ里山杉で作った箸(はし)が5月に開催されたG7(先進7カ国)富山・金沢教育大臣会合の夕食会で使われた。宮崎県で4月に開催されたG7宮崎農業大臣会合では、里山杉からできたインクが展示された。製造した岸田木材(氷見市)は、富山県産材の発信につながる実績と受け止め、新たな商品開発に取り組む。
ひみ里山杉の箸が使われたのは5月13日に富山市内のホテルで開かれた夕食会。各国の代表団や地元関係者約140人が出席した。箸には「富山・金沢教育大臣会合」の刻印が刻まれた。夕食会では富山ガラス工房で作られた食器が使われ、八尾和紙のメニュー冊子も使われた。富山県産の対するこだわりをアピールする狙いから、コーディネートを担当する事業所から依頼があった。
大臣会合後、フェイスブックで紹介したところ、取引先などで話題に上るようになった。
ひみ里山杉の箸は企業や商品の認知度アップに活用するノベルティグッズとして昨年初めて制作した。柔らかく、加工しやすい特性を生かした。同社の主力は建築材や工事用木材の販売だが、生活雑貨を商品化に取り組むのは木材に親しみを持ってほしいからだ。過去にコースターやストローも制作した。
●インクは宮崎で展示
ひみ里山杉からできたインクの展示は、ウッドデザイン賞を昨年受賞した縁で実現した。4月22~23日、宮崎市内の会合会場で展示ブースが設けられた。
岸田真志専務は「地産地消という観点で、ひみ里山杉を使ってもらい、知ってもらうことが大事。木を生活に溶け込ます商品を提案していきたい」と話した。