滋賀県内の各地は、麦が実り、茶色く染まる「麦秋」の季節を迎えている。守山市では、梅雨の合間に広がった晴天の下、黄金色に染まる穂が風に揺れ、田園地帯を彩っている。
JAレーク滋賀・守山営農経済センターによると、守山市内では、うどんや薄力粉に用いられる色の淡い「シロガネコムギ」や色が濃い「農林61号」などの小麦が計約415ヘクタールの農地で栽培されている。今年は平年並みの計1400トンの収穫を見込んでいるという。
同市洲本町では、コンバインのエンジン音を響かせながら刈り取り作業が進んでいる。3ヘクタールの畑で麦を育てる農家の堀江隆夫さん(72)は「春に暖かい日が続き生育もよく、収穫量も期待できそう。麦が終わると大豆の種まきと、忙しい時期が続きます」と話していた。