気象庁によると、台風3号(グチョル)は6月7日午後6時現在、フィリピンの東を1時間に10キロの速さで西北西に進んでいる。今後、北上を続け日本に近づく可能性がある。気象庁の7日午後6時45分の発表を基に予想進路、勢力などをまとめた。また、米軍合同台風警報センター(JTWC)の見方も参考に調べた。⇒台風3号の最新状況はこちら
気象庁の進路予想
台風3号は7日午後6時現在、フィリピンの東にあり、西北西に進んでいる。中心気圧は994ヘクトパスカルで中心付近の最大風速は23メートル、最大瞬間風速は35メートル。中心の東側440キロ、西側330キロは風速15メートル以上の強風域となっている。
8日午後6時時点では中心気圧985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速30メートル、最大瞬間風速40メートルの予報。9日午後3時時点では「強い台風」に発達。12日午後3時時点では中心気圧965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速35メートル、最大瞬間風速50メートルで中心から520キロ以内が暴風警戒域になっている。
進路予想をみると今後、フィリピンの東を北西寄りに進み、徐々に北、北東寄りに進路を変えながら進む見込み。日本の南で北上を続け、11日ごろから12日ごろにかけて暴風警戒域に沖縄県の大東島地方が含まれている。
米軍(JTWC)の見方は(※参考)
米軍合同台風警報センター(JTWC)のサイトを調べてみると、台風3号は気象庁と同様、今後は北西から北東寄りへ進路を変えるとみているようだ。6月11日から12日にかけ沖縄県の大東島地方が強風になる可能性があるため、今後の動きに注意が必要だ。
中心付近の風の強さの予測
6月8日午前3時:28m 6月8日午後3時:33m 6月9日午前3時:39m 6月9日午後3時:44m 6月10日午後3時:44m 6月11日午後3時:41m 6月12日午後3時:36m
「グチョル」名前の意味
台風の名前は、「台風委員会」で各加盟国などが提案した名前が140個用意されており、発生した順につけられる。「グチョル」の命名国はミクロネシアで、ミクロネシア諸語で「ウコン(ターメリック)」を意味する。