【6月7日更新】台風3号(グチョル)、気象庁の予想進路と米軍の見方は

写真を拡大 台風3号の予想経路図=2023年6月7日午後6時現在(気象庁HP引用)
写真を拡大 2023年6月7日午後6時時点の台風3号の予想進路図(JTWCより引用)。通過時間は、Zを単位とする数字。日本時間は9を足した時間。KTSは中心付近の最大風速を表す。単位はノット(約 0.514m/s)

 気象庁によると、台風3号(グチョル)は6月7日午後6時現在、フィリピンの東を1時間に10キロの速さで西北西に進んでいる。今後、北上を続け日本に近づく可能性がある。気象庁の7日午後6時45分の発表を基に予想進路、勢力などをまとめた。また、米軍合同台風警報センター(JTWC)の見方も参考に調べた。⇒台風3号の最新状況はこちら

気象庁の進路予想

 台風3号は7日午後6時現在、フィリピンの東にあり、西北西に進んでいる。中心気圧は994ヘクトパスカルで中心付近の最大風速は23メートル、最大瞬間風速は35メートル。中心の東側440キロ、西側330キロは風速15メートル以上の強風域となっている。

 8日午後6時時点では中心気圧985ヘクトパスカル、中心付近の最大風速30メートル、最大瞬間風速40メートルの予報。9日午後3時時点では「強い台風」に発達。12日午後3時時点では中心気圧965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速35メートル、最大瞬間風速50メートルで中心から520キロ以内が暴風警戒域になっている。

 進路予想をみると今後、フィリピンの東を北西寄りに進み、徐々に北、北東寄りに進路を変えながら進む見込み。日本の南で北上を続け、11日ごろから12日ごろにかけて暴風警戒域に沖縄県の大東島地方が含まれている。

米軍(JTWC)の見方は(※参考)

 米軍合同台風警報センター(JTWC)のサイトを調べてみると、台風3号は気象庁と同様、今後は北西から北東寄りへ進路を変えるとみているようだ。6月11日から12日にかけ沖縄県の大東島地方が強風になる可能性があるため、今後の動きに注意が必要だ。

中心付近の風の強さの予測

6月8日午前3時:28m 6月8日午後3時:33m 6月9日午前3時:39m 6月9日午後3時:44m 6月10日午後3時:44m 6月11日午後3時:41m 6月12日午後3時:36m

「グチョル」名前の意味

 台風の名前は、「台風委員会」で各加盟国などが提案した名前が140個用意されており、発生した順につけられる。「グチョル」の命名国はミクロネシアで、ミクロネシア諸語で「ウコン(ターメリック)」を意味する。

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