給食にバナナ、感謝 台湾視察団 茨城県内首長らと水戸で交流

台湾行政院農業委員会農糧署の視察団と県内19市町村の首長らとの交流会=水戸市宮町

日本の地方創生視察のために茨城県笠間市などを訪れている台湾行政院農業委員会農糧署の視察団と茨城県内19市町村の首長らの交流会が5日、水戸市内のホテルで開かれた。大井川和彦知事も出席した。学校給食に台湾産バナナを取り入れた自治体に対し、同署側から感謝状の贈呈が行われた。

同署は日本の農林水産省に相当する官庁。事務方トップの胡忠一署長を団長に11人が4~7日の日程で4市で視察を行っている。

交流会には、視察団員に加え、台北駐日経済文化代表処の蔡明耀副代表ら計14人、日台共栄首長連盟県支部(代表・山口伸樹笠間市長)加盟の14市町村、台湾産バナナを学校給食に取り入れている同支部非加盟の5市町が参加した。

「首長さんたちは、積極的に台湾との交流を望んでいる。県とも一体となって台湾と交流を深めていければ」と山口市長。胡署長は「台湾に事務所を構えた笠間市との文化交流の覚書を結んだのを契機に、他の自治体とも学校給食への台湾産バナナの提供が進んだ」と感謝。今後、パイナップルを通じた交流にも期待を寄せた。

視察団は4、5日と笠間市内で栗加工施設などを視察。6日は常総市の道の駅とひたちなか市の学校給食を視察し、その後、県庁の大井川知事を表敬訪問する。7日は行方市でサツマイモ貯蔵施設を視察する。

© 株式会社茨城新聞社