アルパカ、モコモコ姿から激変 夏本番向け毛刈り、涼しげスタイル 爪や歯のお手入れも 市川市動植物園

毛を刈られて変貌したアルパカ=市川市

 千葉県市川市動植物園でアルパカの「毛刈り」が行われ、園内の6頭ともすっきり涼しげな姿に変わった。歯と爪の手入れもしてもらって「全身ケア」を終え、スタッフから「かわいい」の声も上がった。

 同園によると、アルパカは南米のチリ・ペルー・ボリビアのアンデス山岳地帯に分布する。毛を刈る目的で改良された家畜で、毛が生え替わらず、放っておくと伸び続ける。暑い夏が来る前に、アルパカが涼しく過ごせるよう刈り取る必要がある。

 園は、毛刈りの腕前に定評がある新潟県の「アルパカ牧場」のスタッフに依頼し5日午後1時から作業開始。暴れないよう横倒しに押さえられたアルパカの胴体の毛を、羊専用の電動式バリカンで「ギュギャギューン」と一気に刈り始めた。最後は顔の毛をハサミでカットして整え、1頭あたり約20分で終了。変貌した姿にスタッフから「かわいい」と声が飛んだ。

 「おはぎ」「チャッピー」「マシュ」「ホイップ」「もちち」「メイプル」の6頭とも、満足そうな表情を見せた。

 毛が十分に伸びるのは冬ごろという。同園では「モコモコとした姿から、毛を刈った姿への激変ぶりが魅力。どちらもかわいい。ぜひ見に来てほしい」と来園を呼びかけている。

毛を刈る前のモコモコしたアルパカ=市川市

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