1歳7か月の女児に保育所でアレルギー食品を誤提供 同じ保育所では離乳食のリンゴ食べた男児が意識不明の事故も

5月、乳児が給食のリンゴを食べた後、一時、心肺停止となる事故が起きた愛媛県新居浜市内の保育所の運営法人が、卵アレルギーの女の子に誤って卵を原料に含む洋菓子を食べさせたと発表しました。

アレルギー児への誤食があったのは、新居浜社会福祉事業協会が運営する「新居浜上部のぞみ保育園」で、協会によりますと、5月24日、1歳7か月で卵アレルギーのある女の子のおやつに、誤って卵を使ったマドレーヌを提供していたということです。

乳児が一時、心肺停止となる事故を受けて、アレルギー食品の誤食を防ぐため、おやつを配膳する時の運用を変えたことの情報共有が不十分だったことが原因で、保育士が女の子へのマドレーヌ提供に気付いた時は、食べ終わった後だったということです。

女の子は、医師の指示でアレルギー食品への負荷をかけていた状態で、マドレーヌを食べた後、37.5℃の熱があったものの、その他の体調に変化はなく、現在も健康被害は確認されていないということです。

また協会は、5月17日、生後8か月の男の子に離乳食として提供したかぼちゃサラダに、クッキングペーパーの一部が混入していたことも明らかにしました。

こちらも、事故を受けてかぼちゃをより細かく切っていて、まな板に敷いたクッキングペーパーが破れ混入したものを取り除ききれないまま提供したということです。

男の子の体調に異変などはなく、翌日以降も通園を続けているということです。

新居浜上部のぞみ保育園では5月16日、当時8か月の男の子が、離乳食で長さ7ミリ、厚さ3ミリほどに刻んだリンゴ2切を口にした後、一時、心肺停止となる事故が起きました。

園ではチェック体制を強化するほか、毎月、危機管理委員会を開くなどして、再発防止策の検討を進める方針です。

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