浜坂・湯村温泉-神戸線の高速バス運休へ 全但バスが16日から 利用低迷と運転手不足で

神戸・三宮に向けてJR浜坂駅を出発する全但バスの高速バス=兵庫県新温泉町浜坂(撮影・斎藤 誉)

 全但バス(養父市)は、湯村温泉(兵庫県新温泉町)経由で、JR浜坂駅と神戸・三宮を結ぶ高速バスを16日から運休する。利用低迷と運転手の不足で、継続は困難と判断した。15日の運行が最後で、再開のめどは立っていないという。

 浜坂・湯村温泉-神戸線は通常、1日2往復(計4便)を運行。2020年に新型コロナウイルス禍による利用減で同1往復に減便した。今春、通学で利用していた高校生が卒業し、1便当たりの平均乗車人数は5人以下となっていた。

 運休後、浜坂・湯村温泉-神戸を全但バスで往来するには、既存の浜坂・湯村温泉-大阪線と城崎温泉・豊岡-神戸線を乗り継ぐ必要がある。

 新温泉町商工会の谷田一富会長(70)は「神戸と浜坂を結ぶ交通手段の一つがなくなるのは寂しい。バス需要が戻るように、できることをしていきたい」と話した。(吉田みなみ、斎藤 誉)

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