トッテナムはアンジェ・ポステコグルー監督と7月1日からの4年契約を結んだと発表した。
57歳の同氏は横浜F・マリノスを指揮したこともあり、セルティックでは多くの日本人選手たちを獲得してきた人物でもある。
ここでは、トッテナムが獲得するかもしれないと報じられている日本人選手たちをまとめてみる。
古橋亨梧(現セルティック)
ポステコグルー監督が絶大な信頼を寄せるストライカー。セルティックで真っ先に獲得しようとしたのも彼だったとか。
今季はスコットランドリーグ得点王に輝くなどゴールを量産。スパーズは退団する可能性があるハリー・ケインの代役候補として理想的な存在と見ており、2500~3000万ポンド(43~52億円)の移籍金を用意しているとの報道も。
また、ブライアン・ラウドルップも「ポステコグルーと古橋の絆は固い、彼はトッテナムにとってうってつけの存在だ」と太鼓判を押している。ちなみに、ヴィッセル神戸でもプレーしたのは兄のミカエル・ラウドルップ。
旗手怜央(現セルティック)
彼もセルティックでポステコグルー監督から重用されてきた選手。
『90min』と『beIN Sports』では、指揮官がトッテナムに引き入れるかもしれない選手として名指ししている。
『90min』
アンジェは2018年に横浜F・マリノスに加入して以来、4-3-3システムに固執しており、ノースロンドンでも同様のシステムを採用するだろう。
しかし、ロドリゴ・ベンタンクールが靭帯断裂から回復している現在、スパーズにはボックス・トゥ・ボックスの8番として優れた能力を発揮できるMFがほとんどいない。
この役割に最も適していそうな2人(タングイ・エンドンベレとジョバニ・ロセルソ)は夏に退団しうる。
ピエール・ホイビュアやパペ・マタール・サールといった他の選択肢もあるが、ポステコグルーは、自身が指揮したセルティックの2年間で最も活躍した選手といえる旗手との再会を試みるかもしれない。
『beIN Sports』
2022年にポステコグルーは、日本サッカーへの深い造詣を活かして、比較的無名と言えた旗手怜央を川崎フロンターレから引き抜いた。
140万ポンド(2.4億円)での獲得は、指揮官の才能を見抜く鋭い眼力と予算をやりくりする能力を見せつけるものだ。それはトッテナムのダニエル・レヴィ会長のもとで働くために必要なものでもある。
この中盤のメトロノームは、ライン間のスペースを見つけ、ディフェンスを切り裂くパスでチームメイトを選び出すことで、ポステコグルーのハイインテンシティな攻撃スタイルを牽引する。
旗手を中盤の中心に置くことで、スパーズはマウリシオ・ポチェッティーノ退任以降にファンたちを苛立たせてきた停滞した横向きのサッカーをついに捨て去ることができるはずだ。
三笘薫(現ブライトン)
プレミアリーグ1年目ながら大暴れした日本が誇る秀英アタッカー。
ポステコグルー監督は彼のことをJ時代から評価しており、セルティックに連れてこようとしていた。
実際、三笘もそれを認めたうえで、セルティックではなくブライトンを選んだと明かしている。
ブライトン紙『Sussex Express』では、「トッテナムの新監督ポステコグルーは、ブライトンのウィングである三笘薫の大ファンである」として引き抜きの可能性を伝えているが…。
伊藤洋輝(現シュトゥットガルト)
昨年のワールドカップにも出場したレフティDF。188cmと大柄ながらセンターバックと左サイドバックでプレーできる。『beIN Sports』では、彼のこともブライトンが獲得しうる選手として指名している。
「この日本代表はバーサタイルで、犯罪的に過小評価されている。
伊藤は抜け目のないポステコグルー監督が獲得する選手が持つ全ての資質を備えている。
左利きのCBでスパーズのDFラインに選手層とユーティリティ性を加えるはずだ。
CB、3バックの左、ウィングバックでもプレー可能で、市場価値は650万ポンド(11億円)。この24歳は素晴らしいコストパフォーマンスを提供している。
さらに、ボール扱いにも優れ、短距離のスピードもあるため、中盤まで持ちあがったり、攻撃の起点にもなれる」
ポステコグルー監督が日本人選手をスパーズにも連れてくるのか注目だ。
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海外でプレーする日本人ではなく、Jリーグから直接引き抜く可能性もあるかもしれない。