見てほっこり、副住職手作りのアジサイおみくじ人形登場 兵庫・小野の歓喜院

鑑光顕さんが手作りしたアジサイおみくじ人形=浄土寺歓喜院

 アジサイの開花時期に合わせ、アジサイの花や葉を模して付けたおみくじ付きの人形が、兵庫県小野市浄谷町、浄土寺の塔頭(たっちゅう)、歓喜院に登場した。阿弥陀や菩薩(ぼさつ)のほか、福を呼ぶ犬や猫などの人形が、おみくじを背負って並ぶ姿がかわいらしい。見る人の気持ちをほっこりと癒やし、お土産に購入する参拝者が後を絶たない。

 「お坊さんの手作り」として歓喜院副住職の鑑光顕(かがみこうけん)さん(41)が、務めの合間を縫って作る。粘土をこねて原型を作った後、筆を執って、アクリル塗料の色を重ねる。一つ一つ、表情は違い、丸みを帯びた体形は愛嬌(あいきょう)にあふれる。

 中には飼い犬や飼い猫の写真を見せて「人形を作って」と頼む参拝客も。「寺の務めもあり、そこまでは無理ですが」と鑑さんは、反響の大きさに驚く。

 浄土寺歓喜院の交流サイト(SNS)には、人形同士が「アジサイの花束ありがとう」「アジサイ山はきれいに咲いてくれるかな」などと会話する様子を載せた。鑑さんは「アジサイやおみくじ人形をきっかけにお寺に関心を持ってほしい」と望む。

 700円で頒布している。数に限りあり。アジサイなどの付いていない人形は600円。歓喜院は浄土寺に向かって右手側。歓喜院TEL0794.62.4318 (坂本 勝)

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