神鋼環境ソリューション 長崎にDX推進拠点 来年7月、事業開始目指す

 神戸製鋼所のグループ企業で環境関連プラントの建設、管理などを手がける神鋼環境ソリューション(神戸市、佐藤幹雄社長)は6日、長崎県長崎市にデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進拠点「デジタルイノベーションLab長崎」を開設すると発表した。2024年7月の事業開始を目指し、5年間で11人の雇用を見込む。
 同社は1954年設立。工業用水、上下水道など水処理設備や廃棄物処理、リサイクル施設の設計、建設、保守を主力事業とする。従業員数は単体で約1300人、連結で約3千人。売上高は21年度実績で1025億円。
 DXを中長期的な重要戦略と位置付け、デジタル技術導入による事業の省人化や技術高度化を進めている。新拠点は万才町の朝日生命長崎ビルに開設。デジタルイノベーションを促す要素技術の確立・導入、データの分析・活用の実証を担い、自社のDXを加速させる。DXに特化した拠点を本社以外に置くのは初めて。県内の技術系大学や高等専門学校からのIT人材確保や地元のIT企業との連携が期待できるという。
 同社の担当者は「新拠点は当社にとっての『出島』で、新たなチャレンジ。地元の新卒採用に加え、移住者を中心とするキャリア人材採用も展開し、働き方改革の実現にもつなげたい」としている。

© 株式会社長崎新聞社