刺し身にすれば何人前? 巨大アマガレイ、通常の倍「競りなら10万円」 明石・東二見で水揚げ

東二見漁協で水揚げされた巨大アマガレイ=明石市藤が丘2

 全長約50センチ、重さ1.9キロの巨大アマガレイ(マコガレイ)が5日、東二見漁協(兵庫県明石市二見町東二見)で水揚げされた。購入した仲買人の鶴谷真宣さん(43)は「これだけ重いアマガレイは初めて見た」と驚く。

 一般的なアマガレイは1キロ前後。鶴谷さんの経験でも1.7キロが最高という。「尾の根元も太くて筋肉質。明石のアマガレイ特有の、鮮やかな緑がかった体色や傷のなさもいい」と評価する。鶴谷さんは東二見漁協から1キロ当たり4万円で購入。「入札や競りなら1匹10万円ついてもおかしくない」と話す。

 アマガレイは夏が最盛期で、旬にさしかかったところ。特に雌は産卵を終え脂が乗ってくるという。外見から雌雄を判別しにくいが、このアマガレイは雌とみられる。

 瀬戸内海では近年、海産物が全体的に不漁の傾向。高級魚のアマガレイも漁獲量が少なく、需要が高い。鶴谷さんから購入した鮮魚店の阿部浩也さん(32)は「不漁の中でこれだけいいものが買えたのはうれしい」と喜ぶ。鶴谷さんは「煮付けもいいが、やっぱり刺し身やおすし。おいしく味わってもらえれば」と話している。(有冨晴貴)

© 株式会社神戸新聞社