創立100周年の山形五小「願いちょうちん」参加 来月から展示、夢や希望をカラフルに

将来の夢など思いを込めてちょうちんに絵や文字などを描く子どもたち=山形市・山形五小

 山形市内の子どもたちが願いやイラストを描いたちょうちんを中心街に飾り、夏の夜を彩る「願いちょうちん やっしょまかしょプロジェクト」の盛り上げに一役買おうと、山形五小(花輪千秋校長、223人)の3年生29人が6日、絵付けに挑戦した。今年、同校が創立100周年を迎えるお祝いと合わせ、将来の夢や希望などを文字や絵でカラフルに描いた。

 プロジェクトは2020年、コロナ禍に地域を元気づけようと、地元企業が社屋前にちょうちんを飾ったのを機に始まり、市や山形商工会議所の協力を得ながら規模を拡大してきた。

 子どもたちは頭を悩ませながらもバスケットボールやサッカーの選手になりたいといった夢を文字や絵で表現した。同校の校章や本県特産のサクランボ、憧れの武将の姿を描く子も。祖父が作る雪下大根を描いた岸幸甫(こうすけ)君(9)は「おいしい大根をこれからも作ってほしい」という思いを込めたという。また山形の四季を絵で表した菅井咲希さん(9)は「県外から訪れる人たちに山形のことを知ってほしい」と笑顔を見せた。

 プロジェクト実行委員長で城北電気工事社長の伊藤誠さん(54)は「一生懸命取り組んだ子どもたちの笑顔を想像しながら、ほっこりして、元気になってほしい」と語った。

 今年は山形五小を含め市内6小学校の児童らが約千個のちょうちんを作製し、7月7日~8月19日、歌懸稲荷神社(十日町1丁目)をメイン会場にJR山形駅前の大通りを照らすとともに、「山形花笠まつり」に花を添える。

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