「遠野おばけ会」活動スタート 怪談や妖怪で地域盛り上げ

怪談や妖怪によるまちおこしを目指す(左から)MUGENさん、小田切大輝さん、高橋麻己子さん

 怪談や妖怪に特化したイベントで、交流人口の拡大や地域振興を目指す遠野市の市民団体「遠野おばけ会」が活動を本格化させる。第1弾として、11日に書店で怪談会を開催。遠野物語に代表される民話の里で妖怪仮装行列を行う構想もあり、新たな切り口で地域を盛り上げる。

 メンバーは、市地域おこし協力隊で「怪談師」を名乗る小田切大輝さん(32)=同市下組町、フリーアナウンサー高橋麻己子さん(50)=同市穀町、コスプレーヤーMUGENさん=北上市相去町。土地の怖い話を基にした怪談を県内で披露していた高橋さんの呼びかけで、2022年8月に結成した。

 初の主催イベント「遠野書店怪談会」は、遠野市中央通りの内田書店で11日午後1時半から。ゲストのホラー作家黒木あるじさん(山形市)が山形の怪談を披露する。地域に伝わる怪談を遠野市民から買い取るユニークな活動に取り組み、280話を集めた小田切さんとの対談も注目だ。

 怪談会の問い合わせは小田切さん(odagiri.jac@gmail.com)へ。 

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