【インドネシア】ユニチャーム、バイオ素材8割の限定品投入[製造]

ユニ・チャーム・インドネシアは、「世界環境の日」に合わせて、環境に配慮した新商品を投入した=6日、ジャカルタ特別州(NNA撮影)

衛生用品大手ユニ・チャームのインドネシア法人、ユニ・チャーム・インドネシアは6日、サトウキビの搾りかすなどをベースとしたバイオマス素材を使用した生理用品を期間限定で投入すると発表した。バイオ素材の使用比率を80%に引き上げた、ユニ・チャーム・グループ初の商品となる。ユニ・チャーム・インドネシアは2021年から「世界環境の日」(6月5日)に合わせて、環境に配慮した商品を投入する取り組みを進めている。

期間限定で発売した、ナプキン「チャーム・ダウン・シリ・プラス・ハーバル・バイオ」は、サトウキビの搾りかすを活用したベースの素材のほか、石灰石、ボタニカルオイル、天然樹脂を活用したバイオ素材を使用する。昨年販売した製品から、バイオ素材の使用を1.4倍に増やした。

表面シートの肌に触れる部分「トップシート」には、100%バイオ素材を利用し、消臭機能のあるボタニカルオイルを配合した。パッケージにもバイオ素材を使用し、石油由来のプラスチック素材の使用量を削減する。

昼用と夜用の2タイプをそろえ、価格は、それぞれ1万8,100ルピア(約170円)、1万9,400ルピア。

ユニ・チャーム・インドネシアの石井裕二社長は、「過去に投入した製品の経験を生かし、環境にも優しく、かつ価格や性能面でも女性にも優しい商品を投入することができた」と述べた。

同社の調査では、サステナブルな商品を買ったことがある人が57.1%、価格が高くてもサステナブルな商品を買いたいと回答した人が62.3%となるなど、高い環境意識がみられるという。

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