【インドネシア】日本の中古鉄道車両輸入、調整相の承認待ち[運輸]

インドネシア国営企業省のカルティカ副大臣は5日、日本から中古鉄道車両を輸入する計画について、現在はルフット調整相(海事・投資担当)の承認を待っているところだと明らかにした。承認されれば、12編成が輸入される見通し。

中古車両の輸入を巡っては、当初ジャカルタ首都圏の通勤電車を運営するクレタ・コミューター・インドネシア(KCI)が日本から348両を輸入する計画だったが、国内調達の可能性が検討されるなど、方針が定まっていなかった。

国営鉄道車両製造インダストリ・クレタ・アピ(INKA)が国内で車両を製造できるようになるのが2025年であることから、それまでの期間で必要となる最少台数のみを輸入する計画という。

エリック国営企業相は、INKAの25年の車両製造開始を実現させるため、24年度予算で3兆ルピア(約280億円)の資本を同社に注入する計画だと明らかにした。東ジャワ州バニュワンギの同社工場に、生産設備を導入するために使用する。

エリック氏によると、INKAへの資本注入は、ルフット調整相やブディ運輸相、アグス産業相と協議し、必要性を確認したという。

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