【フィリピン】ホルシム、低環境負荷のセメント投入[製造]

スイス系セメント大手のホルシム・フィリピン(HPI)は6日、環境負荷を抑えた建設向け混合セメント「ホルシム・オプティモ」を発売したと発表した。一般的なポルトランドセメントと同等の性能を維持していることが特長となる。

石灰岩を添加物に使うことで温室効果ガス排出量を10%削減しながら、ポルトランドセメントと同等の強度や扱いやすさ、耐久性を実現した。ごみ焼却所や火力発電所から発生する灰をセメント添加物として使用できる。

ホルシムは持続可能性の向上に取り組む建設会社が増え、環境性能を高めた代替品の需要が高まっていると指摘。ポルトランドセメントは大規模なインフラ開発やビル建設に使われる一方、環境負荷が高いと説明した。

自社の温室効果ガス排出については、混合セメントの増産や石炭からの代替、業務の効率化により、2018年比で約20%減少したと明らかにした。

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