金沢和傘、出番待つ 梅雨入り控え天日干し

梅雨入り前の晴れ間に和傘を天日干しする職人=金沢市千日町の松田和傘店

 7日の石川県内は高気圧に緩やかに覆われ、晴れや薄曇りとなった。最高気温は輪島26.5度など能登の3観測地点で夏日となった。加賀では金沢24.8度など各地で平年並みだった。

 梅雨入りを控え、金沢市千日町の松田和傘店では、金沢和傘の天日干しが行われ、定番から新デザインの和傘、友禅作家による絵付け和傘が軒先を彩った。

 和傘には防水のための油が塗られ、この時期は3日ほど自然の風と天日に当てて乾かすという。3代目の松田重樹さん(64)によるとコロナ禍で落ち込んでいた海外向けの注文も戻ってきており、「金沢独自の和傘を残していくため、良い仕事をしたい」と話した。

 金沢地方気象台によると8日の県内は湿った空気の影響を受け曇り、夜には雨となる見込み。

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