竹田市特産のハウスカボスの出荷が7日、始まった。市内城原にある河野泰三(よしみつ)さん(76)の農場ではさみ入れ式があり、関係者が消費拡大を願いながら濃い緑の実を摘み取った。
式には生産者やJAおおいた豊肥営農経済センターなどから14人が出席。市かぼす生産出荷組合の飛賀(とびか)洋一組合長(63)があいさつした後、ハウス内にたわわになった実を収穫した。
同センターによると、管内では同市と豊後大野市緒方町の90戸がハウスと露地計約40ヘクタールで栽培。今季は春先の気温が高めで適量の降雨もあったことから花付きが良いという。青果と加工用を合わせた出荷量は昨季より100トンほど多い約480トンを見込んでいる。
同組合の渡辺陽介ハウス部会長(36)は「暑くなる中、カボスのクエン酸は疲労回復に効果がある。味わってほしい」と話した。
8月ごろから、露地物の収穫に移る。