農林水産業被害額、推計2億8735万円に 大雨影響、茨城県まとめ

茨城県庁=水戸市笠原町

台風2号や梅雨前線による大雨の影響で、茨城県内農林水産業関係の推計被害額は2億8735万8千円に上ることが7日、県のまとめで分かった。そのうちの約8割は、農地への土砂流入や水路ののり面崩壊などの被害が占めている。

ポンプ設備などの土地改良施設の被害額は、推計1億2950万円。被害が最も大きかったのは鉾田市で、排水路ののり面が崩れるなどし、推計被害額は約2000万円に上った。常陸大宮市、大洗町、美浦村など8市2町1村で被害があった。

農地の被害額は推計9550万円。常陸大宮市や大洗町など4市2町の水田や畑で計7ヘクタール。小美玉市では河川があふれて水田約1ヘクタールが冠水し、推計被害額は約1000万円。農作物の被害額は推計2395万8千円。ジャガイモ畑が冠水した茨城町の推計被害額は約1700万円に上った。

このほか常陸大宮と鉾田の両市で山崩れがあったため、林業関係の被害額は約2500万円。水産関係の被害額は1340万円で、かすみがうら市では魚の養殖網が破れた上にコイに逃げられ、約280万円の被害があった。

© 株式会社茨城新聞社