警察犬アンズ、3度目お手柄 不明女性発見 水戸警察署が感謝状

青柳信明署長(左)からジャーキーを食べさせてもらう嘱託警察犬のアンズ。右は鈴木博房さん=水戸警察署

水戸警察署(青柳信明署長)は7日、行方不明となった高齢女性を発見したとして、警察犬指導士の鈴木博房さん(72)=茨城県東海村=と嘱託警察犬のアンズ(トイプードル、雌10歳)に感謝状とジャーキーを贈った。アンズが感謝状を贈呈されるのは3度目。青柳署長は「日頃の訓練の成果を発揮し、早期発見していただいた。優秀さに感動した」とたたえた。

同署によると、5月17日午後9時20分ごろ、同県大洗町に住む高齢女性の家族から行方不明届が出された。鈴木さんとアンズは同9時半ごろに出動依頼を受け、約30分で現場に到着。同10時40分ごろ、捜索開始から約1キロ地点で座っている女性をアンズが発見、同署員が無事に保護した。

鈴木さんによると、女性は「こんなに小さいのに私を見つけてくれたの」とアンズの頭をなでたという。アンズは殺処分寸前のところを鈴木さんに引き取られており、鈴木さんは「『いらない』と言われた犬が今は人を助けている。(何が起こるか)分からないですね」としみじみと語った。

贈呈式では、アンズに「ご褒美」として鶏肉のジャーキーが贈られ、犬好きという青柳署長が直接食べさせた。

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