故2パック、死後27年で【ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム】殿堂入り

故2パック(トゥパック・シャクール)が、その悲劇的な死から27年が経った現地時間2023年6月7日に、ついにハリウッドの究極の名誉である【ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム】の星を手に入れた。

米ロサンゼルスのラジオ・パーソナリティであるビッグ・ボーイが司会を務めた、<レコーディング部門>でのスター除幕式は、音楽界だけでなく様々な分野での2パックの功績に敬意を表して行われた。ビッグ・ボーイは、「彼のキャリアはわずか5年でしたが、トゥパック・シャクールは同世代で最も複雑で多作なアーティストの一人であり、世界中で7,500万枚以上のレコードを売り上げました」と述べた。

除幕式にはスピーカーとして、2パックと母アフェニの関係に焦点を当てたHuluのドキュメンタリー・シリーズ『Dear Mama』などで知られる映画監督のアレン・ヒューズ、2パックの異父妹セチュワ・“セット”・シャクール、ハリウッド商工会議所のマット・フリッチ会長、作家で元ブラック・パンサー党員のジャマル・ジョセフなどが登壇した。

ジョセフはスピーチで、「世界的な影響力といえば、トゥパック・アマル・シャクールを思い浮かべます。そして、そう、2パックが誰であるかを世界が良く知るようになったのは、5、6年の間でした。しかし、2パックを知る全ての人、(彼の人生に関わっていた)全ての人は、彼が幼い頃からスターであることを知っていました」と述べた。

式典の特別ゲストとして、マイク・エップス、YG、2パックの義兄弟でラッパーのモープリーム・シャクール、マネー・Bなどが出席した。

2パックの星は、ハリウッド・ブールバードを飾る2,758番目の星となった。2013年にハリウッド商工会議所が全会一致で2パックの殿堂入りを決めたものの、実現まで10年の歳月がかかった。 ヒューズ監督はスピーチで、「ヒップホップ50周年の年に、この芸術形式の最も並外れた(アーティストの)スターがついに【ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム】に設置されるとは、いかにもふさわしいことではないでしょうか」と観客に問いかけた。

ハリウッド殿堂入りの栄誉に加え、2パックは2017年4月に【ロックの殿堂】入りを果たしている。2015年にはグラミー・ミュージアムで【オール・アイズ・オン・ミー展】が開催され、最近では2022年にThe Canvas @ L.A. Liveで、ラッパー、詩人、俳優、活動家の故人を称える没入型展覧会【Wake Me When I'm Free】が開催された。

妹のセットは、「本日私たちは歩道上の星を称えているだけではありません。恐れずに夢を追い求め、それを現実にするために戦った人物の本質を称えているのです。これは2パックの節目であり、長年の献身と情熱の集大成です」と述べた。

「世界が彼の名前を認識する以前から、彼は象徴的な【ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム】の星を持つことを夢見ていました」とセットは続け、「そして今日、2パックの星が除幕されたことは、エンターテインメント業界への彼の貢献に敬意を表するだけでなく、25年経った今も彼の影響が続いていることを物語っています。彼の星が今、さらに輝きを増しているのを見て、兄をこれ以上ないほど誇りに思います」と述べた。

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