“人生ゲーム” で学ぶSDGs 小学生が体験 未来を考えるゲームを寄贈 広島

多くの人が一度は遊んだであろう、定番のボードゲーム…。子どもたちにSDGsを楽しく学んでもらおうと、広島・東広島市の小学校に寄贈されました。

東広島市にある吉川小学校の児童たちが熱中していたのは、「人生ゲーム」と思いきや…

末川徹 記者
「ルーレットを回して、コマを進めていくところまでは、普通の人生ゲームと変わりませんが、ボードに書かれているのは “SDGsに関すること” です。最大の特徴は、勝敗を競うものではなく、未来について考えていくゲームです」

その名も「Beyond SDGs 人生ゲーム」です。石川県の金沢工業大学が、ゲームメーカーのタカラトミーなどと協力し、SDGsの達成・2050年までの理想の未来の実現について考えてもらおうと開発しました。

SDGsの教育充実を掲げる東広島市に、金沢工業大学から約80個の教材が贈られました。

ゲームは、大きく前半と後半に分かれています。まず、2030年までに環境問題や貧困といった課題に向け、具体的な取り組みが書かれたカードを手に入れていきます。その後、2050年までにスキルや技術を取得しながらプロジェクトを達成していきます。

参加した児童たち
「SDGsの目標達成が楽しかった。友だちに教えてもらい、乗り切った」
「フードロスをなくすため、嫌いなものも食べるように」

金沢工業大学 SDGs推進センター 平本督太郎 所長
「将来を考えず、何気なく生きていくと、子や孫の世代が安心して暮らせない。未来を作っていく取り組みなので、もっと楽しく、身近だと感じてもらえれば」

教材は、順次、東広島市の小中学校にも配られるということです。

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