用水路事故防止へ新標識 県新世紀産業機構など

用水路転落事故防止に向けて作られた新標識を説明する県担当者=高岡市内

 用水路の転落事故を防ぐため、県新世紀産業機構などは8日までに、注意を喚起する新しい標識を作った。黄色いネコのキャラクターが用水路を指さして近づかないようアピールしており、子どもにも一目で分かるデザインにした。

 看板は縦横約50センチの正方形で、県総合デザインセンターがデザインを提案し、サン美術工芸(高岡市)が製作、機構が開発支援した。県の補助制度「アルミサンドボックス事業」を活用した。

 新標識は高岡市の下八ケ佐加野用水に計11枚が取り付けられた。現地で国吉義務教育学校の用水見学会が開かれ、県担当者が児童らに用水路への転落事故が相次いでいることを説明し、注意を呼び掛けた。転落事故による県内の死亡者は年平均20人、昨年度は11人となっている。

 見学会に参加した高木心菜さん(4年)は新しい標識について「低学年の子でも分かるデザイン。用水路には近づかないように気をつけたい」と話した。

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