西脇「黒田庄和牛」や加東「もち麦パスタ」… 全国の厳選食材で「万博弁当」 試作品好評、販売検討へ

全国の自慢の味を集めた「万博弁当」の試作品=東京都千代田区

 2025年大阪・関西万博を機に地域活性化を目指す首長連合が7日、全国の食材を詰めた「万博弁当」の試作品を東京都内でお披露目した。兵庫県西脇市特産の「黒田庄和牛」や同県加東市のもち麦を使ったパスタなど、厳選された34自治体35種の産品を採用。各地自慢の味を一度に楽しめる逸品として、今後販売を検討する。

 テーマは「手のひらに乗る地域産品の祭典」。食材は応募のあった90種から選ばれ調理学校を展開する村川学園(大阪府泉大津市)の学生らが9品を作った。和牛は赤ワインなどで煮込み、パスタを添えたフランス料理に仕上げた。

 「ジューシーでおいしい」「麺がもちもちしている」。試食品が用意された会場では、関係者の箸が止まらない様子だった。弁当は販売も見据え、第2弾以降も試作する。

 また、地域に伝わる踊りをアレンジし、交流サイト(SNS)で発信する「#(ハッシュタグ)万博音頭」プロジェクトも開始。大阪府北東部に伝わる交野節を基にした「#万博音頭 交野節編」が披露された。

 同連合は21年11月に発足し、5月26日時点で全国631自治体が加入。兵庫県内では神戸市や姫路市など32市町が参加する。(末永陽子)

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