中国人客 回復見据え長崎の魅力を発信 県観光連盟など、旅行会社招き視察ツアー

県観光連盟担当者と記念撮影をする中国の旅行会社の視察団=長崎市上西山町、諏訪神社

 福岡-中国北京(大連経由)の航空便が今月再開されたのを受け、長崎、佐賀両県の県観光連盟は、インバウンド(訪日客)需要回復を見据えた旅行会社の視察ツアーを企画。北京と大連の7社7人が8日、長崎県長崎市を訪れた。
 長崎県観光連盟によると、2019年には県内を観光で訪れた外国人宿泊客の約15%を中国人が占めていたが、新型コロナウイルス流行による入国制限などで22年は約4%に低下。現在も中国からの団体旅行は解禁されていないが、個人旅行需要は徐々に回復しつつある。
 9日には、中国の会社が運航するクルーズ船ブルードリームスター(2万4800トン)が約3年ぶりに長崎に寄港する。上海発で約600人が乗船。こうして県内でも再び中国人客の増加が期待されている。
 視察団は7日から4泊5日で両県の観光地を回る。8日は長崎県観光連盟担当者の案内で、長崎市の諏訪神社などを視察。北京の旅行会社社員は「中国人は歴史や文化、温泉に興味がある。佐賀と長崎は旅行先として最適」と評価。同連盟担当者は「団体旅行の解禁も視野に入れ、旅客数をコロナ前の水準に戻せるように今のうちから努力したい」と話した。

© 株式会社長崎新聞社