栃木銀行が新アプリ運用開始 預金残高にローン、投信も照会可能に

新バンキングアプリ「とちぎんアプリ」の画面(栃木銀行提供)

 栃木銀行(黒本淳之介(くろもとじゅんのすけ)頭取)は8日までに、新たなバンキングアプリ「とちぎんアプリ」の提供を始めた。普通・定期預金の残高照会に加え、投資信託の運用状況の照会など、アプリの機能を増やし利便性を向上させた。

 同行は昨年4月、行内に「DX推進室」を新設するなど、デジタルトランスフォーメーション(DX)を駆使したサービスの向上を進める。新型コロナウイルス禍で非対面の取引やインターネットバンキングの利用が伸びていることから、サービスを拡充した。

 従来のアプリ「かんたん通帳」は普通預金の出入金明細や残高を確認できる。ただ、投信の運用状況は同行サイトでの確認となり、各種サービスに応じた他のアプリもあり、使いづらさを指摘する声もあったという。

 新アプリは、普通預金、定期預金のほか、各種ローンの残高も確認できるようにした。カードローンの取引や、投資信託を含め資産の推移などを確認できる機能も追加した。ダウンロードは無料。口座情報を入力すれば利用できる。

 同行DX推進室は「店頭やATMと並ぶチャネルとして強化していきたい」としている。

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