大町町の二千年ハス、見頃間近 大雨被害から復活

ピンクの大輪が姿を見せ始めた大町二千年蓮池。つぼみも多い=大町町福母

 弥生時代の実から発芽した「二千年ハス」が、大町町福母の「大町二千年蓮(はす)池」で花を咲かせ始めた。今週末ごろから見頃を迎えそう。

 まちづくりグループ「杵島炭鉱変電所跡活用推進会」が2014年、「大町にもハスの名所を」と、多久市の聖光寺から分けてもらった苗を池に植えた。21年の記録的大雨では五つの池のうち四つに土砂が入って大きな被害を受けたが、何とか復活できた。

 咲き始めたハスの回りをモンシロチョウが舞い、トンボがデートを重ねている。池を囲む山々ではウグイスが競うように歌い合っている。例年は8月ごろまで五つの池で順次開花していくが、今年は多くの池のつぼみが開花間近で、週末にかけてピンクや白の清楚な大輪が並びそう。

 池は大町煉瓦館の南東50メートル。町公民館付近の道から案内表示がある。(小野靖久)

© 株式会社佐賀新聞社