デ・ケテラーレ、ミランでのキャリア継続は困難な状況か

写真:鳴り物入りで加入したが、22-23シーズンは期待外れの結果に終わったデ・ケテラーレ ©Getty Images

6月6日、パオロ・マルディーニTD(テクニカルディレクター)とリッキー・マッサーラSD(スポーツディレクター)の退任を発表したミラン。

マルディーニ元TDはクラブのオーナーであるジェリー・カルディナーレ氏との間でかねてから確執があったと伝えられており、今回の退任劇は実質的な解任と見られているが、この退任がベルギー代表MFシャルル・デ・ケテラーレの去就に影響を与える可能性があるという。イタリアのウェブメディア『カルチョメルカートドットコム』が報じている。

現在22歳のデ・ケテラーレは昨年8月、3500万ユーロ(約52億5700万円)の移籍金でクラブ・ブルッヘからミランに加入した。

この移籍を主導したのはマルディーニ元TDとマッサーラ元SDだったが、デ・ケテラーレは2022-23シーズン、セリエAで32試合に出場しながらノーゴール、わずか1アシストという期待外れの成績に終わった。

何より、ステファノ・ピオリ監督の戦術に適応できず、指揮官から貴重な戦力とみなされなかった点は、彼の将来に大きな影響を与えそうだ。

ピオリ監督はカルディナーレ氏から信頼を寄せられており、マルディーニ元TDとマッサーラ元SDが退任した今後はチーム編成への発言力も大きくなるとされている。そのため、自身の戦術に合わないデ・ケテラーレは何らかの形でミランから放出されるのではないかと見られている。

デ・ケテラーレとミランの契約は2027年6月までとなっており、現在の市場価値は2800万ユーロ(約42億740万円)程度と見積もられている。ただ、2022-23シーズンの成績を見る限り、この金額を支払って彼の獲得を目指すクラブが現れるとは考えにくく、ミランとしてはデ・ケテラーレがよりプレッシャーの少ない環境でプレーできるよう、ローン移籍に踏み切る可能性が高いという。

デ・ケテラーレは現在、UEFA U-21欧州選手権への出場に向けてU-21ベルギー代表の活動に参加しているが、一方でミランからの連絡を待ちつつ、自身の将来についても思いを巡らせているという。

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