日本人の評価が急上昇!今夏「高額の移籍金」で移籍するかもしれない6名

三浦知良や中田英寿が挑戦して以来、数多くの日本人選手がヨーロッパの地で活躍してきた。

一方でその際に発生した「移籍金」は低額であったりフリーによるものが多かった。日本人選手に対する信用がまだまだ足りなかったといえる。

近年では、関係者の努力や選手たちの継続的な活躍によってその評価は確実に上昇しており、高額での取引が増えてきた。

ここでは、今夏「高額での移籍」が噂されている日本人選手をみてみよう。

上田綺世(セルクル・ブルッヘ)

移籍金:5億円~
移籍先の候補:モナコ(フランス)、スポルティング(ポルトガル)

昨夏、鹿島アントラーズから120万ユーロ(およそ1.7億円)でセルクル・ブルッヘに移籍した上田綺世。

当初は1.5列目で起用されるなど数字を残せなかったが監督交代をきっかけに激変し、シーズン22ゴール(公式戦23ゴール)という大活躍をみせた。

順調なら今夏ステップアップは濃厚で、すでにセルクルの親元クラブであるフランスの名門モナコやポルトガルの強豪スポルティングといった具体的な名前が挙がっている。

売却額はセルクルのクラブ史上最高額となる310万ユーロ(およそ4.6億円)を上回る可能性が高い。

渡辺剛(コルトライク)

移籍金:6億円
移籍先の候補:ヘント、クラブ・ブルッヘ(ベルギー)

ベルギーリーグで今シーズン「全試合フル出場」を達成した渡辺剛(フィールドプレーヤーとしては唯一)。

インターセプト数、タックル勝率、守備時空中戦数、チャレンジ勝利数はリーグトップで、『Sofascore』によればクリア数もリーグ1位タイだった。

そんな渡辺の今夏の移籍は決定的で、これまでクルブ・ブルッヘやヘントといったベルギー強豪クラブの名前が挙がっている。

現地では今日(9日)にもヘント移籍が決定するとも。コルトライク側は渡辺の移籍金を「最低でも400万ユーロ(およそ6億円)」要求すると伝えられていたが、今回の報道では350万ユーロ(およそ5.3億円)になっている。

いずれにせよコルトライクのクラブ史上最高額の移籍になるようだ。

中村航輔(ポルティモネンセ)

移籍金:5~60億円
移籍先の候補:リヨン(フランス)

脳震とうによる影響で一時低迷したものの、今シーズン完全復活を遂げた中村航輔。

先月発表された日本代表にも復帰し、15日に行われるエルサルバドル戦、19日に行われるペルー戦に向けて既に日本に帰国している。

そんな彼にも移籍の噂が立っている。『O JOGO』によれば、フランスの名門リヨンが350万ユーロ(5.2億円)でオファーを送っているという。

ただポルティモネンセは中村の契約解除料を4000万ユーロ(およそ60億円)に設定しており、現時点では拒否しているという。

この契約解除料はやや眉唾ではあるが、クラブはかつて中島翔哉を3500万ユーロ(およそ49億円)でアル・ドゥハイルに売却しているだけにその動向が注目される。

菅原由勢(AZ)

移籍金:15億円
移籍先の候補:スポルティング(ポルトガル)

2019年の夏にオランダへ渡り、以来ヨーロッパでプレーし続けている菅原由勢。

DFというポジション、日本代表に定着していないこともありそれほど話題にならないが、ヨーロッパでの評価は確実に高まっている。

『O JOGO』によれば、上田綺世の名前も挙がったポルトガルの強豪スポルティングが右サイドバックの補強候補として菅原を狙っているという。

スポルティングには現在、日本代表MF守田英正が所属しており、彼の競争心やプロフェッショナルな姿勢がさらなる日本人選手獲得の噂に繋がっているようだ。

ただ菅原と2025年まで契約を結んでいるAZは売却を急いでおらず、1000万ユーロ(15億円)ほどの移籍金を要求すると伝えられている。

中村敬斗(LASKリンツ)

移籍金:15億円
移籍先の候補:フランクフルト(ドイツ)、フェイエノールト(オランダ)、ナポリ(イタリア)、ヘンク(ベルギー)

オーストリアの地で今シーズン公式戦36試合17得点8アシストをマークした中村敬斗。

3月には日本代表に初招集されデビュー。今月行われる国際親善試合のメンバーにも選ばれているが、そんな彼も今夏の移籍が噂されている。

鎌田大地の後釜としてフランクフルト、日本人獲得に意欲を見せるナポリに加え、最近では小野伸二や宮市亮が所属したオランダ3強の一角フェイエノールトが獲得に乗り出しているとも。

中村はトゥウェンテ時代にアヤックス、PSVからゴールを決めているだけに、その宿敵であるフェイエが彼を欲しがったとしても不思議ではない。

すでに個人合意に達したとの報道もある。ただLASK側は1000万ユーロ(およそ15億円)の移籍金を望んでいるとされ、それが障壁となりそうだ。

古橋亨梧(セルティック)

移籍金:50億円
移籍先の候補:トッテナム、クリスタル・パレス(イングランド)、フェネルバフチェ(トルコ)

セルティックで今シーズン公式戦34ゴールを記録し、国内3冠の主役となった古橋。

この歴史的な活躍によってクラブの伝説的な選手であるヘンリク・ラーションとも比較され始めているが、今夏には移籍する可能性が指摘されている。

これまで幾つかの名前が挙がっていたが、最近になってプレミアリーグの強豪トッテナム・ホットスパーが獲得する準備をしていると『The Scottish Sun』が伝えた。

その額はなんと50億円!スパーズは得点源のハリー・ケインに退団の噂があり、古橋は彼のパートナー候補や代役候補として補強リストに載っているという。

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スパーズはすでにアンジェ・ポステコグルー監督の就任が決まっている。金額は別として移籍の可能性は十分にありそうだ。

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