植生や地形の特徴、熱心に質問 秋篠宮さまが砥峰高原を視察 兵庫・神河町

砥峰高原の説明を受けながら視察される秋篠宮さま=兵庫県神河町川上(撮影・辰巳直之)

 全日本愛瓢会の大会出席のため兵庫県神河町を訪れた秋篠宮さまは9日、同町川上の砥峰高原を視察された。同町への皇室の公式訪問は今回が初めて。県自然保護指導員の橋元正彦さん(67)から説明を受け、高原の地形や植生について熱心に質問した。

 同高原は標高約千メートルに位置し、ススキがおよそ90ヘクタールに広がる西日本有数の群生地。「ノルウェイの森」や「燃えよ剣」など映画のロケ地としても知られる。

 散策の際に秋篠宮さまはかがんで植物に触れ、「この花はノイバラですか」と尋ねたり、生息するシカの食性について聞いたりした。また、高原で磁鉄鉱が含まれている岩石に、実際に磁石を当てて確認。隣接する「とのみね自然交流館」では、30年ほど前の山焼きの様子や、当時火を消すために使用した「ほぜく棒」などの紹介を受けた。

 橋元さんは「草花やトンボの種類などにも詳しく、好奇心を持って質問してくださり、楽しく過ごせた」と振り返った。(喜田美咲)

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