●「応援される選手に成長したい」
卓球Tリーグの金沢ポートは9日までに、今年の石川県高校総体で3冠を達成した薜大斗(まさきだいと)選手(遊学館高2年、かほく市出身)を獲得することで合意した。県出身の所属選手は元日本代表の松平健太選手(七尾市出身)に次いで2人目。薜選手は「プロの世界でしっかり学んで、応援される選手になれるように成長したい」と意気込んでいる。
薜選手は、河北台中1年で2019年全日本選手権カデットの部(13歳以下)男子シングルス準優勝、3年時には全国中学校体育大会シングルス3位に輝いた。昨年は全国高校選手権ベスト16に入り、今月行われた県高校総体はシングルス、ダブルス、団体と出場全種目を制した。
これで今季参入の金沢ポートは松平選手を皮切りに6人の選手を確保した。西東輝監督は薜選手について「石川県で生まれ育ち、全国トップクラスで走り続けている」と実績を評価し、チーム第1号の現役高校生として将来性を期待している。
遊学館高の植木大監督は「練習も真面目ですし、卓球への取り組み方は高校生としてはトップレベル。世界で活躍する選手たちに刺激を受けてほしい」とエールを送る。
金沢ポートは8月6日に同じく新参入の静岡ジェードと静岡で初戦を迎え、同12日に岡山リベッツと金沢市総合体育館でホーム開幕戦を行う。薜選手は「不安もありますが、ひとつずつ学んで強くなっていきたい」と決意を示した。