県高校総体 バレーボール女子 盤石の強さを示した東龍が23連覇 【大分県】

第71回大分県高校総体バレーボール競技

6月5日 サイクルショップコダマ大洲アリーナ

女子決勝リーグ 東九州龍谷2(25-19、25-16)0大分商業

決勝リーグ最終戦を2勝同士で迎えた東九州龍谷(東龍)と大分商業。東龍が始終安定した試合運びで大分商業を下し、23大会連続38回目の優勝を決めた。予選、決勝リーグを通して1セットも落とすことなく手にした完全勝利だった。

相原昇監督に「今のチームで負けたら仕方ない」と言わせるほど、今年の東龍は役者がそろっている。経験豊富なキャプテンの高橋葵、岡部詩音ら3年生はもちろん、監督いわく「ドンピシャでハマった」というセンターの川野蒼依(2年)、得点源となった藤崎愛梨(1年)など全学年が躍動し、東龍の代名詞である高速コンビバレーを展開する。エースの岡部がレシーブに飛びつきパスをつなげるなど、チームに勇気と勢いを与える気迫に満ちたプレーもあり、会場を沸かせた。

高橋葵を中心に一体感が強い東龍

県予選は勝つことが絶対条件のため、岡部や高橋、藤崎ら確実にポイントが取れるサイド攻撃が目立ったが、それだけではないチームの可能性を感じさせる内容だった。試合後、「戦術的には仕上がっている。動いて打てるし、速いトスも上げられる。全国に向け、時間差やBクイックなど、そういう連動したコンビネーションをもう少し追求したい」と話した相原監督。日本一に向けて準備は着々と整いつつある。

選手も同じように手応えを感じながらもおごりはなく、真っ直ぐに全国の舞台を見据えた。「苦しい場面もあったが、声を掛け合い、力を出すことができた。全国に比べると背がないので、1本の質を上げ、展開力で負けないようにしたい」(高橋)、「今年のチームは元気で、全員で自分たちを上げていける。それを大事に、全国でも怖がらずに、挑戦者として楽しんでやりたい」(岡部)、「決勝ではいつも通りにできたが、全国ではもっと高い壁がある。そこをどう破るかを考えながら、しっかり練習したい」(藤崎)

 圧倒的な強さで県高校総体を制した

(甲斐理恵)

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