雲仙市・小浜温泉街でジャカランダが見頃

ジャカランダを見上げる市民。奥は赤い花をつけたデイゴ=雲仙市、小浜温泉公園

 長崎県雲仙市小浜町の小浜温泉街でジャカランダが見頃を迎えた。昨冬の寒波のため、花の付き方は例年の3割ほど。それでも紫色のかれんな花が観光客や市民の人気を集めている。20日ごろまで楽しめそう。
 ジャカランダは南米原産のノウゼンカズラ科の落葉高木で、世界三大花木の一つ。同温泉街の国道沿いに約500本が植えられ、温泉の地熱と住民の世話によって毎年花を咲かせてきた。
 小浜温泉公園ではジャカランダの紫色の花が比較的多く見られ、マメ科の落葉樹、デイゴも赤い花を咲かせている。同町のスパイス販売業、篠原実千代さん(68)は「ジャカランダとデイゴが一度に見られてすてき」と話した。
 年間を通してジャカランダを育成管理する同町のボランティア団体「小浜温泉57」の鵜殿勝代表(72)は「海風が当たりやすい木は寒さの影響を受けてあまり咲けなかった。今年は少なくて残念だが、やはり美しい」と語った。

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