登山客の無事故を祈願 米沢・西吾妻山の夏山開き

関係者が登山者の安全などを祈願した=米沢市・アルブ天元台

 福島県境の西吾妻山(2035メートル)が9日、夏山開きを迎え、米沢市のアルブ天元台で同日、安全祈願祭が行われた。悪天候で眺望が得られなかったが、出席者が登山客の無事故などを願った。

 観光関係者ら約50人が出席し、ロープウエーなどを運営する「天元台」の山田長一社長に続き、米沢観光コンベンション協会の小嶋弥左衛門会長が「天元台高原は山岳観光の重要拠点。新型コロナウイルス収束を見据えて受け入れ態勢を整えてほしい」とあいさつした。

 この日、天元台近くにある電柱上の変圧器に不具合が発生し、部品交換のためにロープウエーやリフトの運行を一時見合わせた。10日から通常稼働する。夏山営業期間はリフトが10月22日、ロープウエーが同29日まで。山田社長は夏山シーズンを通じ「本県の名峰が見渡せる素晴らしい眺望を楽しんでほしい」と話した。

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