【6月11日更新】台風3号、気象庁の予想進路と米軍の見方 現在地は…2023年6月11日12時時点

写真を拡大 台風3号の予想経路図=2023年6月11日午後0時現在(気象庁HP引用)
写真を拡大 2023年6月11日午後0時時点の台風3号の予想進路図(JTWCより引用)。通過時間は、Zを単位とする数字。日本時間は9を足した時間。KTSは中心付近の最大風速を表す。単位はノット(約 0.514m/s)

 気象庁によると、強い勢力の台風3号(グチョル)は6月11日午後0時現在、南大東島(沖縄県)の南南東約270キロを1時間に25キロの速さで北北東に進んでいる。気象庁の予想進路、勢力予報に加え、米軍合同台風警報センター(JTWC)の見方も参考に調べた。⇒台風3号の最新状況はこちら

気象庁の進路予想

 台風3号は6月11日午後0時現在、南大東島の南南東約270キロにあり、北北東に進んでいる。中心気圧は970ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートル。中心の南東側150キロ、北西側110キロ以内は風速25メートル以上の暴風、中心の南東側440キロ以内と北西側330キロ以内では風速15メートル以上の強い風が吹いている。

 南大東島の東約320キロまで進んでいるとみられる12日午前0時時点では中心気圧975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速30メートル、最大瞬間風速45メートルの見込み。12日正午時点の中心気圧は980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速30メートル、最大瞬間風速40メートルで、中心の南東側155キロ、北西側120キロが暴風警戒域になっている。14日午前9時までには日本のはるか東で温帯低気圧に変わる見通し。

 進路予想をみると今後、南大東島の東を北東に進み、日本の南を進むとみられる。沖縄地方気象台が6月11日昼に発表した気象情報によると、11日から12日にかけて大東島地方の南から東の海上へ進む見込み。大東島地方では11日、沿岸海域は大しけになる見込みで、強風や高波に注意が必要としている。

米軍(JTWC)の見方は(※参考)

 米軍合同台風警報センター(JTWC)のサイトを調べてみると、台風3号は気象庁と同様、今後は北東寄りへ進路を変えるとみているようだ。6月11日から12日にかけ沖縄県の大東島地方で強風になる可能性があるため、今後の動きに注意が必要だ。

中心付近の風の強さの予測

6月11日午後9時:41m 6月12日午前9時:36m 6月12日午後9時:31m 6月13日午前9時:26m 6月14日午前9時:21m

「グチョル」名前の意味

 台風の名前は、「台風委員会」で各加盟国などが提案した名前が140個用意されており、発生した順につけられる。「グチョル」の命名国はミクロネシアで、ミクロネシア諸語で「ウコン(ターメリック)」を意味する。

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