3冠達成か、13シーズンぶりの戴冠か。いよいよ最終決戦|チャンピオンズリーグ

写真:マンチェスター・Cは悲願のCL制覇を成し遂げ、3冠達成なるか ©Getty Images

6月10日、チャンピオンズリーグ決勝のマンチェスター・シティ vs インテルの一戦がトルコのアタテュルク・オリンピヤト・スタドゥで行われる。

マンチェスター・シティは準決勝で前年度王者レアル・マドリードと対戦し、2戦合計5-1のハイスコアで決勝進出を果たした。国内のコンペティションではアーセナルとの競り合いを制してプレミアリーグの、マンチェスター・ユナイテッドとのダービーマッチに競り勝ってFAカップのタイトルを獲得しており、3冠、そしてクラブ史上初のCL制覇を目指してこの一戦に挑むことになる。

ラウンド16以降の3カード6試合で14ゴール2失点と攻守のバランスは抜群。攻撃を牽引するのは12ゴールでCLの得点ランキングでトップに立つアーリン・ハーランドだが、直近では公式戦5試合連続無得点とやや足踏み状態となっている。

それでも、ハーランドだけに依存しないのがマンチェスター・シティの強み。直近のFA杯決勝では中盤のイルカイ・ギュンドアンが2ゴール。他にもフィル・フォーデンやフリアン・アルバレスが最近の試合で得点を決めている。主力にケガ人はなく、チームとして盤石の状態で臨める強みもある。

ジョゼップ・グアルディオラ監督が前日会見で「(CL優勝は)大きな夢」と語ったように、マンチェスター・シティにとっては初のCL制覇に挑む一戦となる。「インテルの試合は可能な限り見て分析した。CLではインテルのほうが実績を残しているが、明日は自分たちのゲームをしたい」と指揮官は意気込んでいる。

一方のインテルは、ミランとの“ミラノ・ダービー”が実現した準決勝で2戦合計3-0の完勝を飾り、優勝した2009-10シーズン以来13年ぶりのCL制覇を目指して決勝へと駒を進めた。

ノックアウトステージの3カード6試合では10得点7失点と苦戦の様子も見えるが、5月24日にはコッパイタリア決勝でフィオレンティーナを下して優勝、その後のリーグ戦2試合を連勝で終えるなど、勝負強さを示した状態で決勝に挑むことになる。

アタッカー陣が好調なのはアドバンテージになり得る。エースのラウタロ・マルティネスは直近の試合でも定期的に得点を重ねており、エディン・ジェコも随所で持ち味を発揮。プレミアリーグでのプレー経験を持つロメル・ルカクも復調している。

シモーネ・インザーギ監督は「“一体感”がキーワードとなる。チーム一丸となって戦いたい」と抱負を語った。試合はマンチェスター・シティがボールを保持し、主導権を握る展開が予測されるが、チーム一体となってチャンスを作り出し、それを生かすことができるか。

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