ササユリ、上品な薄紅色 京都・南丹で開花始まる

咲いたばかりのササユリ(京都府南丹市日吉町)

 京都府南丹市の佐々江あたご山野草苑で10と11日、「ささゆり開花祭」が開かれた。自生のササユリが薄紅色の花を咲かせはじめているほか、ヤマアジサイも見頃を迎えている。

 地域の新たな観光資源として2018年に整備された同苑では、当初は他の地域からササユリを移植していたが、鹿の食害を防いでからは自生の株が芽を出すようになり、今では150株ほどある。

 今年の開花はまだ始まったばかりだが、80株程度が花芽を付けているという。訪れた観光客らは朝開いたばかりというササユリを写真におさめていた。

 また、手のひらに載る程度の小ぶりなヤマアジサイは、水色や紫色、桃色など250種が競うように咲いている。

 開花祭ではステージでの演奏やこけ玉作りのワークショップ、チェーンソーでの丸太切り体験、地元野菜の販売などがあった。苑内の一般公開は25日まで。無料。整備協力金への協力者には特製缶バッジを贈る。

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