森元首相「本当寂しい」 早大雄弁会から70年の付き合い

森喜朗元首相

 森喜朗元首相(85)は12日、官房長官や自民党参院議員会長を歴任した青木幹雄氏が死去したことに関し「早大雄弁会から70年近い付き合いで、女房よりも長い関係だ。いい兄貴分だったので本当に寂しい」と悼んだ。

 森氏は取材に、時折声を詰まらせながら昨年8月に早大出身の岸田文雄首相と青木氏の会食に同席したことを挙げ「引き合わせることができて良かった」と振り返った。

 会食で青木氏は「君の首を狙う者はいない。自分が成し遂げたいことにしっかり取り組みなさい」と首相を激励したという。青木氏と折り合いが悪いとされる茂木敏充氏を幹事長に起用したことへの「手打ち」(関係者)の意味合いもあった。

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