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長崎県東彼波佐見町鬼木郷の「鬼木の棚田」を約3千の炎で彩る催しが10日夜、現地であった。訪れた人は、階段状に光が連なり水面(みなも)に反射する幻想的な光景を楽しんだ。
地元住民でつくる鬼木棚田協議会(渋江耕造会長)が、昨年の催しの3倍以上に当たる約2千個の灯火と約千個のろうそくを用意。「鬼木燈火(ともしび)まつり」と名称を変え開いた。持続可能な開発目標(SDGs)も考慮。使用済み食用油を再利用したバイオディーゼル燃料(BDF)や、地元業者が製造したリサイクルろうそくを使った。
時折、雨が降る中、来場者は約1.5キロの順路を散策。途中の展望所では、願い事を記した短冊をつり下げるコーナーや、町内産の茶の振る舞いもあった。
長崎市から訪れた50代の夫婦は「山手ではホタルが数匹舞っていた。棚田の炎も奥行きがあり、想像以上の絶景」と笑顔で話した。