愛媛県久万高原町は1日付で、不適切な会計手続を行った20代の男性主事を減給10分の1、12か月の懲戒処分にしたと発表しました。
町によりますと、男性主事は、昨年度初めに処理しないといけない、補助金の交付決定手続を忘れていたことに気付いていたにも関わらず放置し、さらに先月、上司から指摘を受けた際も「処理した」とウソをついたということです。
そして、指摘を受けた当日と翌日の勤務時間終了後、不正に入手した上司のパスワードなどを使って、本人が手続を放置していた、補助金など計5件の電子決裁を行ったということです。
会計システム上は決裁が通っていたにも関わらず、支払いに必要な書類の提出がなかったことから不適切な手続が発覚、町の調査に男性主事は「上司の叱責を恐れてやってしまった」と話しているということです。
今回の不祥事を受け久万高原町は、再発防止策として、システムのセキュリティを強化するなどしたということです。
なお、手続が放置されていた補助金などは、支払いがこの時期だったため、処理の遅れによる影響はなかったということです。