【後輩力】皆無の私が、職場で“先輩の人気者”になるまでにしたこと

先輩からすこぶる可愛がられる子っていますよね。

自分だって頑張ってるのに、あの人ほど気に入られていない気がする…。くすぶっている自分の隣で、色々な人に囲まれて楽しそうに働いている同期…。一体なにが違うんだろう…。

そう肩を落とした経験、ありませんか?

お兄さん・お姉さん気質の強い人は、しっかり者として生きてきたばっかりに、後輩としての“お作法”がまったくわからない、なんてこともあるかもしれません。

…はい、それが私です。

今でこそ上司と雑談を楽しんだり、休日に出かけたりできるようになりましたが、以前は上との関わり方にかなり頭を抱えました。

そこで今回は、そんな筆者が上司たちからの「後輩力高いよね!」の声を獲得するに至るまでの試行錯誤を振り返って得た、とっておきの知見を3つご紹介します。

ちょっぴりエッジが効いていますが、ぜひ参考にしてみてください。

「後輩力」を高めるために実践したこと3つ

1. 秘密の「激褒めノート」を作る

リスペクトの気持ち、伝えていますか?

後輩に尊敬されて、嬉しくない先輩はいません。“後輩力”の高い人って、他人の尊敬できるポイントを見つけるのが上手で、さらにそれを伝えるのも上手なんです。

そこで、言葉以外の方法で相手にリスペクトの気持ちを伝えたい人におすすめしたいのが「真似っこ」です。

例えば、筆者のお気に入りは「リスペクトノート」の活用。

紙やノートに上司全員の名前を書き出して、それぞれの名前の横に、尊敬しているポイントを思いつく限り書いていくんです。

その中から「その上司にあって、今の自分に足りないこと」「仕事で役立ちそうなこと」をピックアップします。

ハードルが高い場合は、簡単に真似できそうなものだけでもOK!

ここまで終えたらあとは簡単。次の業務から意識的に上司の真似をしまくりましょう。

入社一年目の「激褒めノート」。すぐにでも始められるような、本当に簡単な部分ポイントしかマークしていません。

“盗む”だけなので簡単ですし、相手の良い部分もたくさん見つけられます。

真似したことは遠慮なく本人に伝えましょう。

「先輩のこんな部分に憧れているので、真似しちゃいました!」

そんな後輩、かわいいに決まっているのです。

2. 上司・先輩を諦めさせる

自分の弱みをさらけ出し、他人を諦めさせる勇気はありますか?

諦められるのではなく、諦めさせるのです。

細かい作業が苦手な筆者は、書類を作成すると十中八九でミスがあり、物忘れも日常茶飯事。

小さなミスでも繰り返してしまえば、上司を落胆、激怒させてしまうことを想像して仕事の質も落ちていきます。

そこで最近は、思い切って「どう頑張ってもクオリティが下がってしまう分野があります!」と伝えています。

そんな風に先手を打っておくことで、いざミスを起こしてしまった時も、上司にサポートを頼みやすくなります。

ここで大切なのは「努力の見える化」も怠らないこと。

例えば、筆者はミス軽減のために人一倍細かいチェックリストを作っており、周囲もそれを知っています。

諦めさせる能力は、有休の取得や飲み会の欠席、残業の回避でも大活躍。

「休むヤツ」「帰るヤツ」「来ないヤツ」という印象を与えておけば、たまに出席するだけでレアキャラとして喜ばれることもあります。

人付き合いも大切ですが、周りを上手に諦めさせて、自分の時間を守っていきましょう!

3. “職場なんて教室と同じ”というマインドを持つ

筆者の教育担当は真面目な優等生タイプ。キラキラしたことや楽しいことが大好きな自分とは全てが正反対でした。

最初の面談では「学生時代から、あなたのような派手なタイプが一番苦手で関わりたくなかった」と、痛烈な一撃をお見舞いされたほどです(思い出すだけで胸が痛い)。

良い関係を築きたくて、自分を押し殺して服装や話し方を相手の好みに合わせた時期もありますが、努力が報われることはありませんでした。

そこで辿り着いた秘策が「相手に合わせるのではなく、自分らしく相手を褒めること」でした。

苦手意識のある人や“敵”に褒められた時って、他の人に褒められた時よりも嬉しくありませんか?

筆者も、怖そうなクラスメートが持ち物を褒めてくれた時、何故だか各段に嬉しかった記憶があります。

きっとそれは、教室だろうが職場だろうが同じだと思うんです。“敵”だからこそ、相手を嬉しい気持ちにさせることができる…。

そこで私はあえて少し派手な“自分らしい姿”のまま、相手の魅力を積極的に伝えてみたところ、これが大当たりしました。

仕事内容だけではなく、服装やメイクを少しでも素敵だと思ったらすぐに言葉で伝え、おすすめの旅先を聞き、「リスペクトノート」に書いたことはとことん真似っこ。

そういった日々を過ごしているうちに、上司も「“敵”が私を慕っている...」とこちらに心を開いてくれました。

ギスギスしていた上司から恋バナをされた時は、心の距離がグンと縮まったようで嬉しかったです。

「派手な女子が嫌い」といった背景にも、実は「友達が少なく女子会に憧れている」というコンプレックスや願いがあることもわかり、今では一緒にお洒落なランチのお店に出かけることもあります。

ちなみに言いづらい事がある日はあえてお昼休みに女子会を開催したりします。

なんでも言いやすい雰囲気にしてから伝えると、ダメージが軽くて済みますよ(大事)。

“後輩力”を身に付けて、自分の心を守る

ここまで語ってきましたが、やはり人には相性があるので、上司と素敵な関係が築けないこともあるでしょう。

それに“後輩力”は、周囲の期待に応えるための手段ではなく、自分の心の健康を守るための手段のひとつにすぎません。

しかし、今回ご紹介した「誰かをリスペクトする努力」と「自分を正しく評価してもらうための努力」の先には、新たな景色が広がっているかもしれません。

筆者もまだまだひよっこOLですが、集めてきた知見が読者の皆様にとって“後輩力”を培う力添えになれば幸いです。

みんな、削れるストレスは上手に削って、適当に生きていこう〜!

(ウェルなわたし/ COCO)

© ぴあ朝日ネクストスコープ株式会社