トッテナムとの契約が残り1年となり、今夏の去就が注目を集めているイングランド代表FWハリー・ケイン。レアル・マドリードやマンチェスター・ユナイテッドが強い関心を示しているが、マンチェスター・ユナイテッドにとっては厳しい状況となりそうだ。イギリス『デイリーメール』電子版が伝えている。
マンチェスター・ユナイテッドは以前からケインの獲得に興味を示しており、今夏も獲得に動くと予想されていた。しかしトッテナムのダニエル・レヴィ会長にはケインを売却する意思はなく、クラブとの契約期間が残り1年となった現状でも、設定されている移籍金の額を下げるつもりはない。
レヴィ会長はケインの移籍金を1億ポンド(約174億8090万円)に設定しており、この金額を提示するクラブとしか交渉のテーブルにはつかないとしている。また、そもそもプレミアリーグのライバルチームに彼を譲り渡すつもりはないため、マンチェスター・ユナイテッドがケインを獲得できる可能性は限りなく低いと見られている。
トッテナムとしてはケインがクラブとの契約を更新し、現役引退まで同クラブでプレーし続けることを望んでいるが、それがかなわない場合は来夏、契約を満了し、フリートランスファーで移籍することもやむを得ないと考えているようだ。
マンチェスター・ユナイテッドはケインの獲得が難しいミッションであることを見越して、アタランタに所属するデンマーク代表FWラスムス・ホイルンドやナポリのナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘンもターゲットにしているという。
ホイルンドは2022-23シーズンのセリエAで32試合9ゴールの成績を残しただけでなく、2022年にデビューしたデンマーク代表でも4試合5ゴールとブレイクの兆しを見せている20歳のストライカー。オシムヘンはセリエAで26ゴールを挙げて得点王に輝き、ナポリに33シーズンぶりのスクデットをもたらした実力派のストライカーだ。
果たして今夏、ケインとマンチェスター・ユナイテッドはどのような動きを見せるのだろうか。