「袴田巌さんに再審開始で無罪判決を」 滋賀弁護士会が声明

滋賀県

 滋賀弁護士会(中井陽一会長)は13日、1966年に静岡県で一家4人が殺害された事件を巡り、死刑が確定した袴田巌さん(87)の速やかな再審公判の開始と無罪判決を求める会長声明を発表した。

 声明では、「袴田氏が高齢であることや、拘禁反応の影響と思われる心身の不調も鑑みれば、再審公判では、迅速な審理により無罪判決がなされるべきである」と指摘。また、再審を巡る刑事訴訟法の規定について、再審請求手続きにおける証拠開示の制度化や、再審開始決定に対する検察の不服申立ての禁止といった法改正の実現に全力を尽くす、としている。

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