ラ・リーガでわずか5ゴールのカバーニ、ボカへの移籍に傾く

写真:カバーニはバレンシアを1年で退団し、アルゼンチンへと渡るのだろうか ©Getty Images

バレンシアに所属するウルグアイ代表FWエディンソン・カバーニが、2022-23シーズン限りでクラブを退団することになりそうだ。スペインのウェブメディア『ELGOLdigital.com』が報じている。

ナポリやパリ・サンジェルマン、マンチェスター・ユナイテッドで長年にわたって活躍し、ウルグアイ代表でも通算58ゴールを記録している世界的ストライカーだが、現在36歳と大ベテランの域に達している。

2022-23シーズンのバレンシアにはカバーニの他にスペイン人FWウーゴ・ドゥーロ、ブラジル人FWマルコス・アンドレと3人のセンターフォワードがいたものの、ラ・リーガではこの3人でわずか7ゴール(カバーニ5ゴール、ドゥーロとM・アンドレが各1ゴール)しか奪えなかった。

3人の中では最も多くのゴールを決めたが、ルベン・バラハ監督が期待したほどのパフォーマンスと成績ではなかった。とは言え契約があと1年残っていることもあり、指揮官は2023-24シーズンも引き続きカバーニに期待を寄せているのだが、カバーニは今夏、バレンシアを離れる可能性が高いという。

移籍先として有力視されているのが、アルゼンチンの強豪ボカ・ジュニオルスである。ボカは昨夏にもカバーニの獲得に乗り出し、彼を受け入れるための準備も進めていた。

当時のカバーニは南米大陸に戻って現役引退への道を歩み始める前にヨーロッパであと1年はプレーしたいと考えており、そのタイミングでオファーを送ったバレンシアに移籍した経緯がある。

そして今夏、カバーニは再び届いたボカからのオファーに耳を傾けており、条件面で合意すればこれを受け入れてアルゼンチンに渡ることになるという。

仮にカバーニが退団した場合、バレンシアは新たなストライカーを補強するのではなく、下部組織からの昇格でその穴を埋める可能性が高い。そして、それはバラハ監督が望むシナリオではないため、バレンシアにとって大きな痛手となることは間違いないだろう。

© 株式会社SPOTV JAPAN